レジェンド・プレイヤーへの8つのステップ(by Senbonzakura)

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 Senbonzakura氏による’Steps to Becoming a Legend Player’ という記事の紹介です。元記事は2015/11/13にHearthstone Playersに投稿されたものです。例によって、全訳ではなく、ところどころ縮めたり手を加えた簡約版です。 

筆者の名前は『ゼルダの伝説』のリンク(?)のガチムチアイコンとともにHearthpwnなどで目にしたことがある人もいると思います。記事によるとゲームを始めたのは2015年6月と割に最近ですが、毎月レジェンドに達成されているとのこと。

また、記事の末尾でタグを公開しており(Senbonzakura#2265)質問やフィードバックは歓迎ということなので、興味ある方はフレンド申請してみてはいかがでしょうか。

尚、前回紹介した初レジェンドへのガイド記事との比較、また二つ紹介した理由等については別記事としてまとめたので、こちらを御覧ください。

目次

STEP 1: デッキを選ぶ(Choosing Your Deck)
STEP 2: デッキを改良する(Pimping Your Deck)
STEP 3: 心の準備をする(Prepare Your Mindset)
STEP 4: 対戦相手とランク(Opponents and Ranks))
STEP 5: メタを熟知する(Be Familiar with the Meta/Popular Decks)
STEP 6: 先を考える(Think Ahead)
STEP 7: (Answering Strong, Specific Cards)
STEP 8: 経験を積む(Gaining Experience)

 

STEP 1: デッキを選ぶ(Choosing Your Deck)

自分のお気に入りのプレイスタイルについて考えてみましょう。自分がプレイしたいものだけを考えるのはダメです。何が自分にとって心地いいか、何があなたにとって始めるのが簡単かを考えてください。コントロールが好きでも、アグロやミッドレンジのほうが上手く扱えたり使っていて楽かもしれません。これはただの始まりに過ぎません。本当に好きなデッキは、将来あなたの技術と経験が増したとき、もっと上手に使えるようになります。

考えが決まったら、ネットで検索して自分の選択したスタイルのデッキのリストを可能な限り見てみましょう。そのリストを見ながら、まずデッキのおおまかな理念を考えます。デッキの勝ち筋、各カードの使用目的を心に描いてください。そうしているうちに何か自分なりのアイデアやカードの組み合わせを思いつくかもしれません。リストをひとつ取り上げ、もっと強くなると思える点に手を加えてみましょう。

 

 STEP 2: デッキを改良する(Pimping Your Deck)

デッキを選んだら早速プレイです。まだ勝ち負けを気にしてはいけません。今気をつけなくてはいけないのは、各カードがどれくらい役に立つのかです。たとえそのカードが5%の試合で大活躍しても他の試合では手札で腐るようなら、それは別のカードに変えましょう。カードの入れ替えを恐れないでください。ハースストーンのメタは頻繁に変わるので、すべてのカードがいつも機能するわけではありません。また、ゴールドレジェだからとか思い入れがあるからとかでデッキに組み込むのも当然ダメです。

もしあなたが選んだデッキがメタにもはや合わなくなったのであれば、ステップ1に戻ってください。でも、このような大きな変化はめったに起きません。大抵は(いつもではありませんが)数枚カードを入れ替えればメタに適正なものとなります。

 

STEP 3: 心の準備をする(Prepare Your Mindset)

文句ばかりいうのではなく、勝者のメンタリティを持つことは極めて大事です。それぞれの試合後、勝敗の理由を分析しなくてはいけません。可能な限り現実的に、そして徹底して自己批判的に。

勝った時は、その差がどのくらいだったかを確認しなくてはいけません。試合を支配できていたのか、単に豪運だったのか、相手が不運だったのか、単に必要な時にまさにその必要なカードが引けたからなのか。できるかぎりこれらすべてを分析してください。なぜならば、勝利したときでもいくつかカードを入れ替えた方がいいかもしれないからです。

RNGを責めないでください。これもゲームの一部です。私のアドバイスは、RNGはいつも自分に不利な目を出すものだと予想しておくことです。例えばこういうことです。あなたの《Knife Juggler / ナイフ・ジャグラー》はいつも自分の望みとは違うところにナイフを飛ばしますし、相手のJugglerはピンポイントで当ててきます。確実に覚悟しておきましょう。

 

STEP 4: 対戦相手とランク)(Opponents and Ranks))

これはちょっと微妙な項目です。個人的には、対戦相手のランクを完全に無視することをおすすめします。相手がレジェンドだろうとランク25だろうと、とにかく全員打ち負かさなくてはなりません。微妙だと言ったのは、ランクを気にしすぎる人が自分よりも高ランクの相手にあたった場合、二種類の反応があるからです。第一は、高ランクを打ち負かすために全力を出せる人。第二は、神経質になって不必要なミスをする人。

私がこう言うのは、相手が誰だろうとベストなプレイをするべきだからです。リラックスして、自分が誰にでも勝つ可能性があることを覚えておいてください。とにかく、レジェンドに到達したら、ほとんどのプレイヤーはランクを気にしなくなります。

連敗する心の準備をしておきましょう!これもまた極めて重要なことです。立て続けに悪いことが続いて連敗するのは誰にも起こりうることです。これを心配しないでください。長い目で見れば、敗北より勝利が多くなるはずです。もしプレイを続ければ連敗分も取り戻せるでしょう。このような連敗の可能性は、「ラダー不安(ladder anxiety)」と言われているものです。この言葉は、いったん一定のランクに達したら、負けたくないがために、ほとんど、あるいは全くプレイしなくなる現象を指します。

でも、ここで諦めないプレイヤーがレジェンドになれるのです。ラダー不安に対処する別のやり方として、自分が今のランクに値するかどうかを考えてみましょう。あなたがレジェンドになるというなら、あなたはレジェンドに見合うプレイヤーであるはずです。それを証明するために、あなたはプレイし続けなくてはなりませんし、負けるかどうかなど心配してはいけません。

訳者:興味深いことに、この「ラダー不安」を筆者も抱えていたことがコメント欄で述べられていました。以下はコメントに書かれていたものです。

「私自身もゲームをする度にラダー不安を抱えていましたが、しばらくして自分がラダー不安を抱えていたことに気づき、ランクについて気を揉むのをやめることにしました。そうすると、私の結果はずっとよくなりました。とはいえ、よくなった理由は、単に私がより多くの試合数をこなすことができ、経験を積んだからです。

もちろんランク1からランク3まで落ちるのは気分がいいものではありません。ですが、失った星は最終的には戻ってきますし、もっと重要なのは、その分の経験は蓄積され、決して無くなることはないということです。」


STEP 5: メタを熟知する(Be Familiar with the Meta/Popular Decks)

これはとてもわかりやすい項目です。可能な限りプレイし続け、経験を積んでください。プレイ中はいつも相手のデッキに何が入っているのか、相手が勝つために何をするのかを心に留めておきましょう。また他の人が使っているデッキにもとづいてあなたのプレイングを順応させることも非常に大事です。ある種のデッキにはアグレッシブに、ある種のデッキにはペースを落として対処したほうがいいでしょう。この段階で、すべてのメタデッキを検索してそのデッキリストを研究し、頭のなかでどうやってそれらを倒すかイメージしてみることをおすすめします。


STEP 6: 先を考える(Think Ahead)

試合においては常に先のことを考えましょう。いつもあなたとあなたの対戦相手が次の2ターンで何をプレイするかは常に算段してください。そしてまた、その後の展開についても心に留めておきましょう。対戦相手が何をプレイするかを予測し、それに対する答えを用意しなくてはなりません。これは単純なことに見えますが、実際には極めて複雑で、小さな決断が試合の結果を決めることも往々にしてあります。

次の2ターンについて考えなくてはいけませんが、同時にあなたの対戦相手のデッキ全体についても考えなくてはいけません。例えば、こちらがドルイドで相手がメイジ、手札に《Wrath / 自然の怒り》《Darnassus Aspirant / ダーナサスの志願兵》があって、相手が序盤に《Mad Scientist / マッドサイエンティスト》をプレイしてきたら、どちらをプレイすべきかわかりますよね?これは、先を見通すことと標準的なメタデッキが何のカードを入れているのかを知っておくことの重要性を示す一例に過ぎません。

常にあなたの対戦相手がプレイするあらゆるものに対抗するために全力を尽くしましょう。これがあなたがゲームに勝つ方法です。ミニオンを犠牲にすることや、将来的なアドバンテージを見込んで現在のターンでわずかに不利になることを恐れてはいけません。こういったことはたくさんの経験を必要とします。それを身につけるには、わざわざ考えることなく自動的にできるようになるまで、出来る限りたくさんプレイすることです。

 

STEP 7: 特定の強力なカードに対応する(Answering Strong, Specific Cards)

《Piloted Shredder / 手動操縦のシュレッダー》は2枚のカードが1枚に入ってるようなもので、非常に強力なカードです。対処する上で一番大事なのは、その処理にカードを使い過ぎないということです。常に3/2か2/3がDeathrattleで召喚されると考え、その上で処理の方法や処理するかどうかを考えましょう。

時には、完全に無視して向こうからアタックさせるのが最良である場合もあります。その理由は、もしShredderから召喚された2マナミニオンが処理できなかったら、相手のターンでそのミニオンに攻撃権を与えてしまい、テンポを失うからです。

また別の処理方法として、Silenceがあります。Silenceはいつも有効です。ただの4マナ4/3ミニオンは非常に弱いですよね。もちろんSilenceカードを使ってしまうのはマイナスですが、大抵は許容できる範囲でしょう。

Taunt、Freezeも有効ですが、この二つはShredderに限らず強力なミニオンすべてに有効なものです。

《Sylvanas Windrunner / シルヴァナス・ウィンドランナー》は時に処理するのが微妙なカードです。第一に、自分が一撃で彼女を倒せる5-アタック・ミニオンを持っているかを見てみましょう。もしないのであれば、大抵は1ターン完全に無視して相手の動向を見守るのがよいでしょう。とはいえ、弱いミニオンがたくさんボードにいるなら倒してその内の一体を与えるのがよいですね。

相手が自分でSylvanasを処理できる手段を持っている可能性には注意が必要です。プリーストは《Shadow Word: Death / 密言・死》が、ウォリアーは《Brawl / 乱闘》《Shield Slam / シールドスラム》があります。こちらに4-アタック・ミニオンがいるなら《Cruel Taskmaster / 残酷な現場監督》《Whirlwind / 旋風剣》などにも警戒が必要です。Sylvanasを処理するかは相手が何を狙っているのかをよく考えて決めてください。
もちろん、可能であればサイレンスするのが最良の解決策です。

《Freezing Trap / 凍結の罠》の処理は極めて難しい。そのテキストを「アタックを仕掛けたあなたの最初のミニオンを破壊する」と読み替えるべきです。とはいえ、後述するように、例外もありますよ!このトラップの問題は、これに十分な注意を払わなかったり、逆に気にしすぎてしまうことです。破壊されてもいいミニオンでトラップを発動させるために待つべき時もあります。でも、問題は対戦相手がこちらのミニオンを上手く処理して一体だけにし続け、そのまま試合を決められてしまうことです。もしそうなりそうなら、ただちにトラップを発動させてましょう。

先ほど言っていた例外とは、あなたのデッキがコントロールでレイトゲームに持ち込める時です。その場合は《Shieldmaiden / シールドメイデン》《Antique Healbot / 骨董品のヒールロボ》でむしろトラップを自分に有利に使いましょう。このトラップは適切なタイミングで発動させなくてはいけません。これには経験と、それ以上にあなた自身のデッキに対する知識が要求されます。

他にも処理に困る強カードはたくさんありますが、これら三枚が一番ミスプレイしがちなものでしょう。


STEP 8: 経験を積む(Gaining Experience)

これは、一番シンプルですがもっとも時間のかかるステップです。以上のステップをマスターして定期的にレジェンドに到達するには、ゲームに熟達しなくてはいけません。単純な話です。可能な限りプレイしてください。もし負けても気を揉まずに、プレイし続けてうまくフィットするようにいろいろと調整してください。レジェンドの頂に立てるのは、あなたがたゆまずプレイを続け、スキルを向上し続けた時です。

 

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